サーバーマシンを用意する
自宅サーバーを立てるのであれば、専用のマシンを準備したいものです。すでに使っているWindowsマシンのハードディスクを分割してVineLinuxをインストールすることもできます。しかし、テストのためならともかく、Windowsとのデュアルブートでは24時間運用は無理。安くてもいいので専用のマシンを準備すべきです。
「ウェブやメールだけならサーバーにパワーはいらない。古い余ったパソコンでも十分」と言われますが、用途によっては古いパソコンでは力不足を感じることがあるはず。うちではCPUがCeleron 400MHzでメモリが192MBの古いノートパソコンを使っていましたが、確かに普通のウェブサーバーやメールサーバーとして使う分には不満はありませんでした。確かに新しいパッケージをインストールするときなど待たされることはありましたが、サーバーとしては十分に働いてくれました。
しかし、事情が変わったのはブログツールの「Movable Type」をインストールしてからです。新しい記事を投稿するたびに1分近くも待たされ、とても気軽に記事を書くわけにはいきません。無料で使えるブログサービスの方がずっとましです。そういうわけで、古いノートをメインのサーバーに使うことをやめ、Athlon 1700+と512MBメモリを搭載したタワー型を利用することにしました。古いノートはバックアップ用として万が一のときにとってあります。
自作するよりメーカー品の方が安い
うちには都合よく余ったCPUやマザーボードがあったため、部品をかき集めてサーバーマシンを組み立てられました。でも、新しくハードディスクやメモリーを買ったりしたので2万円近い出費をしています。しかし、これから新しいサーバーが必要になったら、迷わずにメーカー製の安いマシンを買うべき。デルやNECなどの大手であっても法人向けのOS抜きモデルなら5万円以下でよりどりみどりです。ほかにもメーカー製のメリットはいろいろあります。
- 自分で組み立てるよりも安い。3万円で買えるサーバーマシンもある
- サポートや保障がついているので壊れたときも安心。自作ならすべて自分の責任
- 信頼性が高いはず。自作マシンでは火を噴かないかちょっと不安
法人向けモデルを買う
「本当にそんな安いパソコンがあるのか?」と思われそうですが、それは個人向けモデルしか見ていないため。個人向けモデルはディスプレイが付いていたり、Windowsが最初からインストールされていたりするので、その分の料金が上積みされます。どうしても10万円近い値段になってしまいます。
しかし、法人向けモデルにはディスプレイやWindowsを省いたモデルも選択できるので、5万円以下の選択肢が豊富です。Linuxをインストールしてサーバーに使うのに、1万円以上もするWindows入りを買うのは無駄というもの。まあ、メーカーにも大人の事情というのがあって、個人向けではなかなかWindows抜きのモデルを提供することはできないでしょう。
ここで問題になるのが、「ふつうのユーザーが法人向けのモデルを買えるのか」という点。たいていのメーカーは法人格がなくても「個人事業者」「SOHO」には販売しています。つまり、個人事業者であり、業務に使うのだと言えば、断られることはまずありません。その前に法人であるかどうかの確認すらされないことがほとんどです。もし、注文のフォームに会社名を入力する欄があったら、適当な名前を入力しておきましょう。それが個人事業者としての屋号なのです。
メーカーの直販サイトを利用する
安価なサーバーマシンは、メーカーの直販サイトで購入するのがおすすめ。メモリーやハードディスクだけでなく、CPUをカスタマイズできるモデルもあります。もちろんウェブページのフォームに住所や名前を入力するだけで注文でき、商品は宅配便で届けられます。好きなときに注文ができるので面倒がありません。
OS抜きで安価に購入できるPCサーバーとその販売サイトを集めてみました。製品名をクリックすると製品の紹介ページにジャンプします。お得な製品があれば、随時追加していきます。なお、ここで取り上げる製品でVine Linuxが問題なくインストールでき、正常に動作するかどうかは保証できません。
NEC得選街【PCサーバ】
NECのパソコンといえば高価なイメージがありますが、PCサーバー「Express5800」は3万円台から購入できます。また、注文してから発送までの日数が短く、モデルによっては2営業日で出荷できるものがあります。デルのPCサーバーの場合、海外で製造を行うことから注文してから届くまで半月くらいかかることもあるようです。
また、安価なアウトレット品が販売されたり、タイムセールで格安モデルが出てきたりもします。たまにサイトをチェックすると思わぬお買い得品が見つかります。
おすすめモデル「Express5800 110Gc」
ハードディスクを4台搭載可能で拡張性は十分。PCサーバとして設計されただけあり、24時間運用でも安心感がある。メモリーはECC対応で信頼性が高い。CPUも用途に応じて選択できる。最小構成(ディスクレス)で22,050円から(2007年3月のキャンペーン価格)。
CPU CeleronD 341(2.93GHz) メモリー 512MB(ECC付きDDR2 667) ハードディスク なし(SerialATA) 光ドライブ DVD-ROM(16倍速) LAN 1000Base-T
マウスコンピューター
個人向けにも安価なパソコンを販売していることで知られています。あえて法人向けモデルを選ばなくても、個人向け製品にもOSなしモデルが設定されています。値段は安くてもサポートはしっかりしていて、1年間の無償保証のほか、24時間年中無休の電話相談窓口が設けられています。
おすすめモデル「Lm-i216(ブラック)」
OSなしモデルが32,970円(2007年3月現在)。この値段で256MBメモリーや80GBハードディスクで内蔵。CPUはCeleronD 326(2.53GHz)を採用し、パワーは十分。ときどきメモリ増量やCPUアップグレードなどのキャンペーンも実施中。ケースは「ブラック」と「シルバー&白」の2種類から選択できる。
CPU CeleronD 326(2.53GHz) メモリー 256MB(PC2 4200) ハードディスク 80GB(SerialATA100) 光ドライブ CD-ROM LAN 100Base-TX
おすすめモデル「Lm-iS208」
OSなしモデルが34,440円(2007年3月現在)。 場所を取らない省スペースタイプで、横置きと縦置きのどちらも可能。HDDの容量はやや小さいが、ウェブサーバーやメールサーバーとして使うには十分な容量のはず。もちろんお好みでカスタマイズも可能だから、必要なパーツだけパワーアップすればいい。
CPU CeleronD 326(2.53GHz) メモリー 256MB(PC2 4200) ハードディスク 80GB(SerialATA) 光ドライブ CD-ROM LAN 100Base-TX
デル
世界最大手のパソコンメーカー。最近は個人向けの販売にも力を入れていますが、もともとは売り上げのほとんどが法人ユーザーからのものでした。サーバーのラインナップも充実し、2万円台で買えるエントリーサーバーからXeonのマルチプロセッサ構成のハイエンドサーバーまで幅広いモデルがそろっています。しばしばキャンペーンを実施していて、驚くほど安い値段でサーバーを購入できることもあるので見逃せません。ただし、送料がやや高いため(3,000円前後)、注文前には合計金額をしっかり確認する必要があります。おすすめモデル「PowerEdge SC440
」
2万円台から購入できるエントリークラスサーバー。CPUにはCerelonDやPentiumD、Xeonを選択でき、メモリーはECC対応。HDDはシリアルATAで接続される。また、1年間のオンサイトサービス(出張修理サービス)が標準で付いてくる。予算に応じて構成を自由に選べるのがメリット。しばしば価格が改定されるほか、キャンペーンも頻繁に行われている。サイトを継続してウォッチしていると、思わぬ安値でサーバーが手に入ることもある。
おすすめモデル「PowerEdge 840」
6万円台から購入できるサーバー。PowerEdge SC440との違いは拡張性や信頼性の高さである。CPUはXeon3000番台を採用し、メモリーは最大8GBまで搭載可能。HDDにはSCSIの次世代規格であるSAS(Serial Attached SCSI)を用いて、ハードウェアRAIDの構成にも対応できるため、データの安全性を高められる。また、オプションで内蔵のテープドライブを追加することも可能。個人が運営する自宅サーバーだけでなく、中小規模の事業者でも十分に利用できるサーバーだろう。
パソコン工房
全国展開しているパソコンショップ。関西が拠点であり、関東にはショップが少ないので、名前を聞いたことがない方も多いかもしれません。このショップのオリジナルパソコンは安価なバリューモデルから、高性能なハイエンドモデルまでバリエーションが豊富。BTOが基本であり、注文時にCPUやメモリーなどの仕様を細かく指定できます。また、店舗でのサポートやアップグレードも受け付けているとのことで安心できます。
おすすめモデル「Scenage SL305」
スリムケースの小型パソコンで置き場所をとらないのが魅力。OSなしの最小構成では29,980円(2007年3月現在)。CeleronD 331(2.66GHz)に256MBメモリー、80GBハードディスクを搭載。一年間の無償保証も付いている。自由に構成の変更が可能で、メモリやHDDをパワーアップして注文できる。
CPU CeleronD 331(2.66GHz) メモリー 256MB(DDR400) ハードディスク 80GB(UltraATA100) 光ドライブ DVD-ROM(52倍速) LAN 100Base-TX
おすすめモデル「Amphis MT519C2D」
CPUにデュアルコアのCore 2 Duoを採用したマイクロタワーモデル。動作音が小さく、消費電力も少ない。24時間連続稼働のサーバーにはぴったり。OSなしの最小構成が67,980円(2007年3月現在)。値段はちょっと高いが、パワーは十分で長期間使い続けるのにぴったり。
CPU Core 2 Duo(1.86GHz) メモリー 512MB(DDR2 533) ハードディスク 250GB(UltraATA) 光ドライブ DVDスーパーマルチ(最大16倍速) LAN 100Base-TX






